【風景】燃料油価格高騰
混乱が続く中東情勢など地政学的緊張の高まりや、主要産油国の減産維持、長引くインフレなどの影響を受け世界的な原油高が続いている。国内では政府が燃料価格の高騰を抑制するため、3年前から石油元売各社に支給していた「燃料油価格激変緩和補助金」が、24年12月より段階的に縮小される事となり、これを受け燃料油価格が全国的に上昇。今月20日時点でのレギュラーガソリンの全国平均価格は1リットル当たり185円10銭と2週連続で値上がり、過去最高値を記録した23年9月上旬以来約1年5カ月ぶりの高値となった。
26日現在、新居浜市内の各給油所でもレギュラーガソリンの店頭価格は170円から186円で推移しており、補助金縮小直前の24年12月頃と比べて10円〜15円程の値上がりとなっている。またハイオクガソリンは193円から197円と200円台に迫る高値で推移している。
市内でレギュラーガソリンの最安値170円を店頭掲示する同市高田1丁目のセルフガソリンスタンドでは給油客が集中し、時折給油待ちの車列が道路まで連なる程の混雑を見せていた。
一方最新の動向では、原油価格は24年1月頃から小幅に値下がりが続いており、20日に就任した米国のトランプ大統領もOPEC(石油輸出国機構)等に対して原油価格の引き下げを要求するなど、世界的には燃料油価格の値下がりに期待が高まっており、これが日本国内の燃料油価格にも波及してくるかが注目される。
(画像は新居浜市内のガソリンスタンドの様子、1月26日撮影)




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